ライフスタイルとジュエリー:医療検査
最終更新: 2026-05-24

医療や歯科の検査・処置では、ピアスを外すよう求められることがあります。
実際に外したほうがよい場面もありますが、外さなくても問題ない場合が多いです。どの検査で本当に取り外しが必要なのか、外れにくいピアスがあるときはどうすればいいのかを知っておくと、体の安全とピアスホールの維持を両立しやすくなります。
MRI検査は素材の質が大切

一方で、素材がはっきりしない安価なジュエリーは別です。成分が一定でない低品質な金属には、磁石に反応するものもあります。プロフェッショナル・ピアッサーズ協会(APP)は、MRI室に入る前に強力なハンドマグネットでジュエリーをテストし、引き寄せられるなら取り外すことを推奨しています。施設によっては、MRI技師が本撮影の前に簡単な予備撮影を行い、画像に影響が出ないかを確認できる場合もあります。
また、撮影する部位の中やその付近にピアスがある場合は、素材に関係なく、取り外しまたは非金属リテイナーへの交換をしたほうが無難です。磁石に反応しない金属でも、画像に影や乱れが出て、正確な診断の妨げになることがあります。
CT検査では撮影部位のピアスは外す

CT検査はより影響が出やすく、写る範囲に金属があると、画像に筋状の乱れが出て画質が落ちます。頭部・胸部・腹部のCTでは、その周辺のジュエリーは外す必要があります。反対に、膝のCTであれば、耳のピアスやへそのリングなどは関係ありません。
X線(レントゲン)も同様です。金属は画像に写り、ちょうど気になる部位の上に重なると、下の構造が見えにくくなることがあります。多くの場合、撮影部位と無関係な場所のピアスは、外さずに進められます。

サーフェスアンカーとマイクロダーマルは特殊ケース

サーフェスアンカーやマイクロダーマルは、一般的なジュエリーのように外して入れ直すことができません。ベース部分が皮膚の下にあり、治癒した組織に固定されています。取り外しはピアッサーによる処置が必要で、多くの場合、一度外すと再挿入できなくなります。取り外すと皮下の組織に負担がかかり、ベースパーツの安定が難しくなるためです。
医療現場でサーフェスアンカーに遭遇した場合は、医療用インプラントに近いものとして扱い、本当に必要なときだけ取り外すべきだと理解してもらうことが重要です。APPには医療従事者向けにこの点を説明したインフォメーションシートがあり、必要に応じてピアッサーが印刷して医師へ共有できます。
リテイナーでピアスホールを保つ
金属を外さなければならないけど、ピアスホールは残したい。そんなときは、非金属のリテイナーが役に立ちます。
医療の場面では、ガラス製リテイナーが扱いやすいです。体に対して安定した素材で、画像検査でも写りにくく、外れにくいからです。
もし手元にリテイナーがない場合でも、処置の間だけホールが閉じないようにする方法があります。
例えば、滅菌済みの糸通し(歯科で使う糸を通す道具)や、滅菌済みの点滴用カテーテルを用意してもらえると、ピアスの代わりにホールを保てる場合があります。APPのガイダンスでも、どちらも最終手段として挙げられています。
医療機関には事前に伝える
医療現場で一番重要なことは案外シンプルで、予約の時点でピアスがあることを伝えることです。自分の処置で本当に取り外しが必要か、非金属のリテイナーで代わりに対応できるかを、具体的に確認しておきましょう。医療機関では安全のために「ジュエリーはすべて外してください」と一律で案内されることもありますが、ピアスは数分外しただけでもホールが閉じてしまうことがあります。事前にひと言相談しておくだけで、当日の行き違いはかなり減らせます。
MAYのこだわり
MAYでは、素材規格が明確なメーカーのインプラントグレードチタンやインプラントグレードスチールのジュエリーを取り扱っています。医療機関から素材について確認されたときでも、自信を持って説明できる品質です。見た目の美しさはもちろん、ふだんの生活の中でも安心して使えることを大前提に、素材と仕入れ先を厳選しています。
来週はいよいよライフスタイル編連載の最終回。学校や職場でピアスを続けるために、ドレスコードや安全面の注意点、場面に合わせた工夫を分かりやすくまとめます。




