トラガス・アンチトラガス:小さな軟骨に映えるピアス
最終更新: 2026-10-23

トラガスは、耳の穴の手前にある小さく厚みのある軟骨で、耳の入り口に少しかぶさるような形をしています。その向かい側、耳たぶのすぐ上にある盛り上がりがアンチトラガスです。どちらも耳たぶや耳の縁ではなく、耳の入り口にジュエリーを着ける部位です。向かい合っていますが、軟骨の形はそれぞれ異なります。

日本語の解剖学では、トラガスを耳珠(じじゅ)、アンチトラガスを対珠(たいじゅ)と呼びます。トラガスは、耳の入り口付近に生える毛をヤギのあごひげに見立て、古代ギリシャ語で雄ヤギを意味するトラゴスから名づけられたとされています。対珠もアンチトラガスも、トラガスの反対側にあることを表す名前なのが面白いですね。
似ているようで違う2つの部位
トラガスは厚みがあり、表側の輪郭もはっきりした軟骨です。エンドパーツはその表面に収まり、正面を向きます。一方、アンチトラガスはさらに小さく、盛り上がりの輪郭がはっきりしないこともあるため、ピアスを開けるのに十分なスペースがない場合もあります。そのため、トラガスは可能でも、アンチトラガスは難しいと判断されることがあります。

使い心地にも違いがあります。トラガスはイヤホンに当たりやすく、アンチトラガスは耳たぶの高い位置に着けるリングや、大きめのコンクリングと場所が重なることがあります。
開ける前に確認したいこと
こうした形の違いを踏まえ、トラガスではジュエリーが斜めにならずに収まる位置を探し、アンチトラガスではピアスを通せるだけの盛り上がりがあるかを見極めます。どちらも小さな部位なので、位置をずらせる範囲はほとんどありません。

イヤホンやインイヤーモニターを日常的に使う人は、ピアッシングの際に普段使っているものを持参しましょう。トラガスには小さくて出っ張りの少ないジュエリーを選び、イヤホンやモニターが問題なく収まるか確認してもらいます。アンチトラガスを耳たぶの複数のピアスやコンクリングと組み合わせたい場合は、位置を決める前に、その予定もピアッサーに伝えておきましょう。
開けた後は、どちらも清潔に保つことが欠かせません。どちらか一方だけか、両方とも開けられるかは、耳の形を確認したうえでプロのピアッサーが判断します。
ジュエリーの選び方
トラガスの定番は、小さなフラットバックラブレットです。耳の穴側には平らなディスクが収まり、表側には小さなエンドパーツが見えます。軟骨の厚みや周囲のスペースによっては、小さなリングを着けられることもあります。

アンチトラガスは平らな面ではなく、小さく盛り上がった軟骨にジュエリーを着けるため、小さなリングや、盛り上がりに沿うカーブバーベルがよく選ばれます。どちらも小さな部位なので、エンドパーツは小さめがおすすめです。

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次回は、軸がまっすぐなスタッドタイプから大きなリングまで楽しめる、耳の内側のくぼみ「コンク」をご紹介します。
MYMAYではピアッシング自体は行っていません。施術については、必ずプロのピアッサーに相談してください。私たちが扱うのは、本来の用途で使うことを前提に、安心して長く身につけられるジュエリーです。実績のあるメーカーとしか取引せず、メッキやコーティングのジュエリーは扱いません。
ピアスは人それぞれです。何ができるかは体のつくりによって変わるので、これはあくまで一般的な話として読んでください。自分の場合はどうなのか迷ったら、プロのピアッサーに直接相談してください。
記事内の写真は許可を得て掲載しています。キャプションで紹介しているピアッサーやショップの多くは、MYMAYと同じブランドを扱っています。自分に合うジュエリーを探すときにも、ぜひ相談してみてください。