MAY厳選ジュエリーブランド その１：アナトメタル（Anatometal）

アナトメタル：1991年から続く卓越のものづくり

アナトメタル（ANATOMETAL）は、カリフォルニア・サンタクルーズでバリー・ブランチャードが立ち上げたボディジュエリーブランドです。先見性のある職人としての視点と、ていねいな手仕事、ぶれない品質基準で業界をけん引してきました。創業から30年以上、工程のすべてを自社で管理しながら改良を重ね、世界中のプロピアッサーから選ばれ続けています。どんな考えでものづくりをしているのかを知ると、その理由が自然と見えてきます。

精密加工の職人の発想から、業界の先頭へ

1991年、タトゥースタジオの友人から高品質なボディジュエリーの需要を相談されたことが始まりでした。15歳から培った加工経験を持つバリーは当初ためらいながらも、現場を訪れて必要とされる品質を目の当たりにし、機会を確信します。

業界のスタンダードを確立

アナトメタルは、プロフェッショナル ピアッサーズ協会（APP）の初の法人会員として、安全性と品質の最低要件づくりに深く関わってきました。創業者バリーは初期のAPP会合に参加し、現場で安心して使えるボディジュエリーの基準づくりを後押ししています。

米国初のプロピアッシングスタジオ Gauntlet（創業者 Jim Ward）からの依頼でジュエリー製造を担い、世界的なムーブメントの最前線にも立ちました。さらに、ボディジュエリーの共通ねじ規格の普及にも寄与し、装着しやすさと品質の一貫性を高めています。

卓越した素材選びと製造技術

素材選定

使う素材はシンプルです。ASTM F‑136 チタン、ASTM F‑138 ステンレス、ニオブ、そして 18金ソリッドゴールド。いずれも米国内で責任を持って調達しています。ホワイトゴールドはパラジウム系のニッケルフリー、ローズゴールドはカドミウム不使用です。

自社鋳造の18金

ゴールドは中空やチューブではなく、18金ソリッドゴールドで自社鋳造。構造の弱点をつくらないための選択です。ゴールドアイテムのねじには ASTM F‑138 に基づくスレッドを採用し、ねじ不良のリスクを抑えます。

精密加工と仕上げ

デザインと機能性を両立させる工夫

インターナルスレッド（内ネジ式）

宝石のセッティング技術

目的に沿ったデザイン

バリー・ブランチャードの哲学は、現場のピアッサーの声を最優先にすること。ジュエリーが施術や治癒、長期の着け心地にどう影響するかを理解し、その学びを設計に反映させます。目指すのは、美しく、うまくいくピアッシングです。

つくる過程も、地球にやさしく

サンタクルーズの工房では太陽光発電を活用し、加工の潤滑には植物由来オイルを使用。金属端材はすべてリサイクルしています。こうした取り組みが評価され、2017年にはサンタクルーズ市のグリーンビルディング賞を受賞。よいものづくりと環境配慮の両立を実行しています。

安心の品質保証と細やかな配慮

アナトメタルは、製造上の欠陥に対して生涯保証を提供しています。ステンレスのキャプティブは装着しやすいよう十分にアニール処理を行い、細部までていねいに磨き上げます。新規のピアスホールでも治癒後でも、快適な仕上がりを目指しています。

品質管理は製造の工程だけにとどまりません。仕上げや素材、ストーンの組み合わせまで幅広くカスタマイズでき、安全性と性能を守りながら、一点ごとの個性も大切にできます。

プロからの評価と信頼

アナトメタルは、品質と工夫で世界中のプロピアッサーから信頼を集めています。APP ボディジュエリー認証プログラムのフェーズ1とフェーズ2も取得。長年の評価に見合う透明性と確かな品質を、今も着実に示しています。

同社の影響は個々の製品にとどまらず、業界全体の安全性や品質、プロの実践の底上げへと広がっています。ピアッサーにも、お客様にも、はっきりとしたメリットがあります。

MAYのこだわり

MAYにとってアナトメタルは、検証済みのプレミアムボディジュエリーをお届けするための土台となるパートナーです。APP ボディジュエリー認証プログラムのフェーズ1とフェーズ2の取得は、長年の協働で実感してきた妥協のない品質、工夫あるデザイン、そして業界標準を形づくる製造力の裏づけです。

バリー・ブランチャードの「美しく、うまくいくピアッシングを実現する」というビジョンは、私たちの方針とも重なります。お客様の長期的な満足と安全のために、最良の選択だけをご提案すること。それがMAYの約束です。

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次回は、スレッドレスシステムで知られるネオメタルを特集します。日々の実務をどう変えてきたか、わかりやすくご紹介します。