ピアスの長期使用を快適に!「縁」の仕上げの重要性

お気に入りのピアスを、毎日、ストレスなく長期的に身につけたい。そう願う方にとって、ピアスジュエリーの「縁(ふち)」の仕上げは非常に大切なポイントです。見た目はツルツルに見えても、縁のわずかな粗さが、実は肌への負担やトラブルの原因になることがあります。この記事では、ピアスライフを快適にする「縁」の重要性についてお話しします。
なぜジュエリーの縁が大事なの?
ピアスホールは、非常にデリケートな組織でできています。ジュエリーを長期にわたって身につけていると、この敏感な皮膚とジュエリーの縁が、日々の生活の中で常に接触しています。
もしジュエリーの縁がざらついていたり、角が残っていたりすると、その摩擦が皮膚に微細な刺激を与えてしまいます。その積み重ねが、赤みや炎症、小さな傷の原因となり、それがまた新たなトラブルを引き起こすことにつながるのです。
縁の品質が快適さに与える影響
- 肌に優しい着け心地:丁寧に磨かれた滑らかな縁は、肌を傷つけることなく、スムーズにピアスホールに出入りし、自然にフィットします。
- 引っかかりによるトラブル防止:タオルで顔を拭くとき、寝返りを打つとき、服を着るとき…。もし縁が滑らかでなければ、不意に生地に引っかかってしまうことがあります。その物理的な衝撃がピアスホールに負担をかけ、腫れや痛みの原因になるのを防ぎます。
- 着脱時の負担軽減:縁が滑らかに仕上げられていると、ジュエリーの着け外しがスムーズになり、ピアスホールへの負担が少なくなります。
ジュエリーのタイプ別に見る「縁」のチェックポイント

- キャプティブビーズリング:リングの端が丸くなめらかに仕上げられているか確認しましょう。これにより、着脱時の引っかかりがなく、ビード(玉)をしっかりと保持できます。

- バーベルとスレッド:バーベルの先端が、きれいに丸く、滑らかに面取りされているかがポイントです。ネジ式の場合は、ネジ山が皮膚に直接当たらないように、内部に隠れるデザインが理想的です。

- アイレットとトンネル:内側の表面がどこを触ってもツルツルで、全く引っかかりがないかを確認してください。フレア(耳の穴に入れる部分)の角度が急すぎたり、薄すぎたりしないかも大切なチェックポイントです。
賢く選ぶための簡単チェック
ジュエリーを選ぶ際は、ぜひ指で縁に触れてみてください。もし少しでも引っかかりやざらつきを感じたら、それはデリケートな肌にとって大きな負担となる可能性があります。
シンプルなデザインほど、その加工の丁寧さが品質を左右します。また、ジュエリー専門店や経験豊富なピアッサーに相談すれば、安心して身につけられるものを選んでくれるので、迷ったら専門家に頼るのが良いでしょう。
MAYのこだわり
MAYでは、ジュエリーの縁の品質こそが本当の職人技だと考えています。私たちの提携パートナーは、着用中に最も摩擦や負荷がかかる縁や接続部分にこそ、完璧な仕上がりが必要だと理解し、細心の注意を払っています。精密加工された金属製品から、炎加工されたガラスジュエリーに至るまで、すべての表面が滑らかさと安全性の基準を満たすよう徹底しています。
来週は、アノダイズ加工(陽極酸化処理)について解説し、この表面処理がどのように美しい色を生み出しながら、ジュエリーの安全性と耐久性も守ってくれるかを探ります。